関係が良くない後妻と遺産分割協議を成立させた事例
- 2023.07.23
依頼者(Tさん)属性
年代:40代
被相続人との関係:お子さん
相手方:亡くなった父親の後妻さん
エリア:京都市内
争点になる財産:不動産(後妻さんが住んでいる)
争点
遺産分割(不動産の評価額)
相談内容
依頼者Tさんの父親が亡くなりました。
ある日、父親の後妻さんから手紙が来て、同封の遺産分割協議書に実印にて押印の上、印鑑証明書とともに返送して欲しいと書いてありました。
Tさんは突然届いた書類に実印を押すことに抵抗があります。また、直接後妻さんと話すことを避けたいと考え、当事務所にご相談にいらっしゃいました。
弁護士の対応
まず、不動産以外の遺産に関して、こちらの意見が反映させるような形で後妻さんと連絡を取りました。その後、後妻さんも弁護士を依頼し、当職と交渉を行いました。
一方、争点となる不動産に関して、後妻さんは「固定資産税評価額」を基準にして不動産を取得することを希望していました。しかし、当職が依頼した別の不動産業者の査定結果により、その業者が提示した金額は固定資産税評価額の2倍以上になりました。そのため、当職は「不動産についてはを実際評価額とすべき」と主張しました。
結果
依頼者のご希望通り、後妻さんが提示した評価額より高い金額で合意し、遺産分割を進めることができました。
弁護士所感
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相続人の1人と直接話ししたくないケースはよくありますの。このような場合、自ら交渉を進めることは精神的なストレスを抱え、円滑な話し合いが難しくなる傾向があります。そのため、早めに弁護士に相談・依頼することで、遺産分割を円滑に進めることが可能です。また、相続の専門知識と経験を持つ弁護士であれば、依頼者にとって最善の結果を導くことができます。