本来もらえる遺産は0円だったが、弁護士による交渉により500万円を獲得できた事案
- 2022.11.30
依頼者(Cさん)属性
年代:10代
被相続人との関係:お孫さん
相手方:被相続人の後妻さん(Xさん)
エリア:京都市内
財産:自社株、預貯金
争点
相続放棄(借金の連帯保証人の解除)、代襲相続
相談内容
被相続人Cさんは小さな株式会社を経営していた社長でした。そのため主な遺産は預金と株式でした。また、その会社は相続発生直後は赤字で、被相続人も連帯保証人になっており、相続分がないと判断される事案でした。
しかし被相続人の死後、後妻であるXさんはその株式会社の社長に就任し、会社を続けられていました。
そのため、相続分がないという判断でご依頼者のCさんが遺産を1円も獲得できないのは納得できず、ご相談いただきました。
実際にはCさんは10代で成人されていなかったこともあり、ご両親と一緒に来所されました。
弁護士の対応
一般的に中小企業では株式を関係性が稀薄な親族が保有することを嫌いますのでXさんに、株式を放棄する代わりに預金の一部を相続できないかと交渉しました。
この交渉は成功し、遺産を得ることができました。
結果
株式を放棄する代わりに残った預金から4分の1の500万円を得ることができました。
また、連帯保証人の地位も相続されますので、それも解除することができました。
弁護士所感
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本来であれば相続分(遺産)がなく相続放棄をすべきと判断してしまい、弁護士にご相談いただけなければ、遺産を獲得できないと勘違いしてしまうような事案でしたが、株式があったため、その特性を生かして、遺産を獲得することができました。
ご依頼者の方も1円ももらえないと思われていたので、非常にご満足いただけました。